曲紹介 (YouTube)

藤本一馬,伊藤志宏 - "Wavenir"

2014/09/22

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Orange Pekoeのギタリスト、作曲、編曲を担当している藤本一馬と、ドラムレス、ベースレスの変則形態に定評のあるピアニスト、伊藤志宏がタッグを組んで、今年9月4日に「Wavenir」(新しい波形の未来。) をハンモックレーベルからリリースした。

もはや世界のジャズ界のトップアーティストと肩を並べているのではないかと思う。藤本一馬の奏でるエグベルト・ジスモンチを想起させるような、奔放で、煌びやかで、郷愁感のあるアコースティックギター、伊藤 志宏の水やクリスタルといったものを想起させるような、柔らかで、耽美的なピアノ。そんな一流同士のアンサンブルによって生み出される音楽は、まるで水のように形が無い。リズムは有機的に変化するし、抑揚も自由自在、メロディはまるで次から次へと溢れ出てくるようだ。「これぞ音楽」と言いたくなるような出来映え。DAWのグリッドラインに沿って作られた音楽、過剰な音圧競争の渦中にある音楽では味わえない良さがある。